NHK Eテレ史上一番の”ドギツイ”番組が素晴らしい
小さい頃から根っからのテレビ好きだった。
そんな私が今最も好きなテレビ番組がEテレ(教育テレビ)にある。
教育テレビといえば朝と夕方に行われる「いないいないばあっ!」や「おかあさんといっしょ」、「天才てれびくん」が有名だろう。
「ピタゴラスイッチ」も最近は人気を博し「大人のピタゴラスイッチ」というのが放送されている。
NHK Eテレにて水曜22:50から放送されている「ねほりんぱほりん」。
※現在基本的に新作は第一、第二水曜日に放送、その他の水曜日は過去の回が再放送されている。
私はこの番組が大好きだ。
おしゃべりがとても上手なお二人が、ある境遇・趣味のゲストの話を赤裸々に聞くトーク番組だ。
そんなねほりんぱほりん、略して「ねほぱほ」は、先ほど述べたような子ども向けな内容ではない。
具体的に私が印象に残った回を記述しようと思う。
・芸能スクープ記者
・偽装キラキラ女子
・痴漢えん罪経験者
・養子
・地下アイドル
・整形
・ヘリコプターペアレント
・元子役
・ホストに貢ぐ女
・戸籍のない人
・不妊治療をやめた人
・グルメガイド調査員
全て録画しているので見たはずなのだが、ざっと印象強いのは以上である。
なんだろう、単純に言ってしまえば「訳アリ」「マイナーな世界」「下世話」を教えてくれる、そんな番組なのだ。
とくに整形やキラキラ女子などはAbemaTVでも似たようなテーマが取り上げらることがあるが、それとは一味違う。
この番組はEテレでは異色というか、あまりに革新的すぎないか?と思っていたこともある。
がしかし、Eテレだからこそできることが1つあった。
それは「人形劇」だということ。
実写は一人も出てこない。
司会のお二人はモグラ、ゲスト(VTR含む)はブタの人形になり登場するのだ。
他にも要所要所でポイント整理のために登場するアナウンサーは牛に、そして番組スタッフはカエルだ。
先にラジオブースのようなところで司会とゲストのトークを撮り、後日人形を操るプロたちがトークに合わせて人形を動かし撮影するスタイル。
Eテレは現在に至るまで長い間人形劇で子どもたちにエンターテインメントを届けてきた。
(私は「ハッチポッチステーション」と「ゆうがたクインテット」の2番組にお世話になっていた。)
その技術を生かすのがこの番組だ。
番組レギュラー化の記者会見にて、ねほぱほチーフプロデューサーの大古さんから、こんな言葉があがった。
子ども番組の伝統の人形劇が“新しいモザイク”の形になって大人のトーク番組として進化した
人形が新たなモザイクになる。
昨今はどんなにモザイクをかけたところで特定されることも多々あるが、ねほりんぱほりんは完全に身バレがしないようになっている。
それもまた、出演するゲストも安心して番組でトークすることができる秘訣であり、司会のお二人が根掘り葉掘り聞ける理由であろう。
そんなねほりんぱほりんは現在シーズン5に突入している。
ちなみに次の新作放送は11月4日(水)「レンタル彼女」。
ぜひ見たことのない人には見てほしい。