いつものichiko

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嵐に興味のなかった私が「君のうた」を聴いて泣いてしまった話

 

先月下旬、飼っていた犬が亡くなった。

14歳のヨークシャーテリアだった。

 

私が11歳の頃、日本全体がペットブームに包まれていて、子どもだった私はペットを飼っている周りの知人たちがうらやましかった。

よくこの年齢が言う「絶対面倒見るから!」という言葉を何度叫んだか覚えていない。

折れた家族がようやく飼うことを認めてくれた。

弟が小児喘息だったこともあり、毛が抜けにくい犬種を探した結果がヨークシャーテリアだった。

 

もともと心臓が弱く、そこまで長く生きられないかもしれないとブリーダーさんから聞かされていた。

ヨーキーの平均寿命は14歳。

天寿を全うしたと思う。

ヒト6人と犬1匹だった我が家、最後に家族となった愛犬がだれよりも早く亡くなってしまった。

最後の2日くらいは歩くのもやっとで、呼吸も常に乱れておりかなり苦しそうだったが、それが何日も何週間も続くよりはよかったと、自分の中で飲み込もうとした。

亡くなる前日は1日中ずっとそばにいた。

それでもやっぱり悔しくてやるせなくて、毎日毎日泣いて、もう立ち直れないんじゃないかとさえ思った。

 

愛犬が旅立ってから1週間も経たなかった頃、フジテレビのFNS歌謡祭を見るべくテレビの前に待機していた。

なぜなら母と私は松任谷由実のファンだからだ。

最近ユーミンはしばしばテレビ番組で新曲披露しているが、FNSは私の大好きな番組「スモール3」の出演者とのコラボがあり、特に楽しみにしている音楽特番だった。

録画もバッチリ済ませて、母と共に愛犬がいなくなった広いリビングでユーミンを待つ。

ユーミン登場までの間、絢香の「三日月」や菅田将暉の「虹」などを聞いて泣いた。

「三日月」は申し分のない名曲だった。

三日月を見ながら聴きたいという夢を今度果たそうと決意した。

「虹」は"ドラ泣き"で話題ということで、聞いたら涙が止まらなくなりそうだったから敢えて聞かないようにしていたがやっぱり聞いてしまい泣いた。

 

いよいよユーミンが来たのは何時だったか曖昧だが、なぜか嵐と一緒に出てきた。

「春よ、来い」が流れてきた時、「えっら嵐コラボ?」「普通に聞きたかったなぁ」と、嵐や嵐ファンの方々、関係者の方々には大変申し訳ないことを考えながら聞いた。

「春よ、来い」は母と私にとって思い入れのある曲だったから、余計そう思ったのかもしれない。

でも聴き始めたらとても沁みた。

ユーミンと嵐のユニゾンが素晴らしく綺麗で、男性が歌うとまた違う雰囲気を感じた。

特に印象的だったのは相葉雅紀さんだった。

相葉さんの少し潤んだ瞳が、より何かを伝えているように見えた。

相葉さんの思う気持ちは私達にはわからないけれど、それでも何か共感できるところがあった。

 

そしてユーミンをセンターにし、嵐が周りに立つようなポジションで次の曲が始まった。

「君のうた」

2曲目があることすら知らなかったが、ユーミン歌うし、とりあえず見ようくらいで見ていた。

聞いたことのないイントロ、右上には「嵐が今届けたいメッセージソング」というサイドスーパー。

「なるほど、『春よ、来い』もおそらくこのご時世による選曲だったし、同じように応援ソング的な感じかな?」と思っていた。

 

 

「移ろいゆく季節の中 ずっと大切な人

触れる度 かけがえのない思い出くれた」

 

曲の始まりから泣いた。

ユーミンとのユニゾンで余計泣いた。

本当にそう。

常に思い出をくれた立派な愛犬だった。

全く知らない歌でこんなに泣くと思わなかった。

 

 

「歩き出す 明日は僕らで描こう

涙に暮れたとしても 塗りかえていく

強さ教えてくれた 君の温もりを

 

追いかけて 果てない未来へ繋がる

いつか巡り逢える虹の橋で

同じ夢を見よう」

 

サビの最初、振り付けは右手でピースを作って上にあげるらしい。

簡単な振り付けだけど、それでも何か意味合いがあるように思えた。

"いつか巡り逢える虹の橋で"という歌詞もグッときた。

いつかまた会いたいな。

 

落ちサビはユーミンのソロだった。

大事なところをユーミンに任せてくれてありがとう嵐さん。

そこでもまた相葉さんが目に留まる。

何を考えているかはやっぱりわからないけど、相葉さんには何か力があるのかまたしても泣いてしまった。

共感してくれているような、逆に私たちも共感しているような、呼応しているようなそんな感じ。

もはや私はユーミンより相葉さんを見ていた。

 

曲のことを改めて振り返ると、遠くにいる大切な人への歌なのかなと思った。

且つもう一度会えるのかわからないくらいの距離にいる遠い人。

恋人とも取れるし、どこかへ旅立ってしまった人に対してとも受け取れる。

嵐が届けたいメッセージだと思うと、このご時世で会えないファンの方々への曲なのかな。

とにかく色々重ね合わせられる共感性の高い素敵な歌だった。

そして良い曲×嵐という組み合わせは最高だと気づいた。

嵐が歌っていると嵐の曲って知らなくても嵐ってわかるし、聴き馴染みのある声は唯一無二だと思う。

2020年で活動休止してしまうのはとても残念だ。

もう一度この曲をパフォーマンスしている嵐が見たい。

 

そのあとすぐにSpotifyでこの曲を検索してお気に入りに追加した。

ジャニーズの中でも唯一嵐はサブスク解禁しているのでありがたい。

泣いてしまうからあまり聞けてないけど、この記事を書き終わったらもう一度聞いてみようと思う。

 

他にも嵐のおすすめ曲があったら教えてください。